広告するときの「状況の土台4象限」と求められる状態

広告実務の12ステップ
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動機の所在と環境の2軸で、広告するときの「状況の土台」を、4象限で簡単に整理することができます。
ポイントは仕事に対する要求が異なるというところです。

A:自部署かつルーティン

容易い仕事で、できて当然。
習慣化されていて“行うことがあたりまえ”になっている状況。広告する意義が共通認識され前提的に肯定されかつ自明であり、広告の効果を含め必須として組み込まれる。
問題は、組織活動を支える重要基盤でありかつ組織をむしばむ最大の癌になり得る。

B:自部署かつイレギュラー

難しい仕事であり、チャレンジを求める。
困難な課題、或いはルーティンを自省的に見てゼロベースで企画化から始めていく。課題が不明確で効果が出ずとも、未実行になっても結果は自部署に跳ね返るだけ。チャレンジ味溢れる仕事。
問題は、非専門的に実行していくため、実行されたときの管理面で甘さが生じやすい。

C:他部署かつルーティン

ミスが許されない仕事。
前例や仕組みが既にあり、専門として「上手くできて当然」という前提。ミスをしないということが、実務者個人の判断にバイアスをかける。
仕組みがあるため部門間の対立は生じず、若手の入門用の仕事になりがち。しかし、本来的にはルーティンの定期的な改訂が求めらるため、若手に任せっぱなしだと機関となる仕組みの問題発見が後手に回る。

D:他部署かつイレギュラー

高難度の仕事。組織的な着地=安定を求められる。
相手の求める結果と満足をゼロベースで構築する。
課題は得てして曖昧、場合によりバイアスがかかっているため、認識と価値観の違いから致命的な対立を生じやすい。
広告に関する知識+組織間調整を総動員して取り組むべき最大の仕事。
専門部門として最大の成果になり、最も面白い仕事。いわば、最大のピンチでありチャンスである。目標を描き、結果を示すことで、次につながる貴重な試金石となる。
実務者であれば自分の全力を出す機会であり、管理者であれば部下のキャスティングを始めとするリーダーシップとマネジメントを発揮する機会である。