広告予算の作り方

広告管理職がすべき10のこと
スポンサーリンク

2.広告予算運用

予算が獲得できたら、あるいは予算獲得に向けての助走段階として次の3つの仕事がある。

(1)予算の組織的意味

最近の組織論的にいえば「戦略実現」に向かう。
そのために、広告することに一定の価値と期待が込められ、その軍資金として預かったお金だ。

活かすも殺すも、あなた次第。
ぜひ「生きた金」にしてほしい。

これを生きた金にするために、実行予算のような形でさらに配分することもある。
期間で切るもよし、機能別に切るもよし。
市場は変化に富んでいるし、前線で競争にさらされる困難をいかに援護するかが腕の見せ所。

広告戦略を関連部門と共にどう描くか、経営課題をどう果たしていくか。長期の視野で地図を書き直し、短期での局面を見極め、采配を振るう。
個人的には軍師的なポジションだと思います。

(2)予算の対外的意味

予算がある、ということは前提的に一定量の広告することが合意されたことを示します。
平たく言うと、人手を割いて、費用も割いて、広告・宣伝・PR活動で貢献する、という約束をしたようなもの。

対外的にどこまで言うか、迷うところです。
先々まで言うことで手の内を公言しかねる一方で、長期的にパートナー関係を結ぶこともできる。

(3)下方、上方修正

獲得した予算は、運用していくことになりますが、単にお小遣い帳をつけて、予算内に収めました!じゃ最低限のことしかできていない。予算を運用する組織内部での意味と、対外的な意味を理解して進めていくことで、より効果的・効率的な判断ができるようになる。
一段上の立場で見ていくと、部門を横断的に眺めて予算の上方修正、下方修正を提言する仕事が待っている。