広告するときの裏技。
広告管理者の仕事について、まとめていこうと思います。
まずは、軽く
広告管理者って何か、ということをまとめます。
広告管理者って何? 広告管理者の人物像
いろいろな本や、有名企業のカリスマ部長さんのコメントがあると思います。もちろん魅力的で、スターのような人たちです。そういった人のスピリッツはとても参考になり憧れます。
しかし、広告するときの裏技は、現実にシビアです。
超A級のスター、ホームランを連打するメジャーリーガー…そんな人材像は全く想定していません。
結論からいうと、
人物像は、マネジメント・スキルを応用し、広告の特殊性に理解を寄せ、自分のいる会社、組織の中で、業界の中で、協調し組織を導き成長させられる。
ふつうの優秀な中間管理職です(笑)
広告担当者と管理者の違い
さて、広告管理者というと
単純は、宣伝部長・販促課長という役職名がイメージできると思います。大きい組織の場合だと、係長や班長、リーダーやチーフといった単位での役職名も挙がるかと思います。
では、担当者とこうした役職の人は何が違うのか。
担当者は個別の仕事を管理し、進めていきます。
管理者が担当者と決定的に違うことは、人と組織を管理射程に含むところです。
個別の仕事は担当者が担えますので、管理者のほぼすべての仕事は人と組織に関することになります。
使う能力は マネジメント>広告知識
たまにある誤解ですが、
例えばブランドマネージャーという役職の個人が、ブランド管理をするというのは、正確には誤りです。部門がブランドを管理するのであって、ブランドマネージャーは部門と人員を統括します。
そういう意味で、管理者≒部門責任者は、対人マネジメント力がものをいいます。
経営課題:組織能力を高める3つの方法
しかし、組織として能力向上が前提的にある以上、広告のことが分からないでは済まないし、その能力を高めていくことが経営課題としてあります。
この問題に対応するためには3つの方法があります。
① 都度、外部から責任者を雇用して任せる。
② 人材を固定化し専門職化していく。
③ 仕組みでカバーする
単純な話は①か②ですが、どっちも一長一短です。前者は言うに及ばず、コスト面と風土面に懸念が残ります。後者は、最近の人事制度のトレンドから大いに可能性としてはありますが、まだまだアメリカ的な専門職化は先かと思います。
従って、現在の人事制度の主流であるジョブ・ローテーションとゼネラリスト志向と、採用コストを考慮すると取り得る方法は③仕組みでカバーする、となります。
誰が広告管理者になるのか? 誰でもなり得る
結果、広告の経験や知識があろうがなかろうが、ジョブ・ローテーションの如何で、広告部門の管理職に着任することがないわけではありません。
着任した人は、「まってました」なのか「何でおれなんだよ」とか、思うところありますが、サラリーマンなのでがんばりましょう。
美的センスのあるなしは、むしろ無くていいです。変に自分の趣味嗜好を主張するよりいいです。
歴任した管理職の経験から、マネジメント・スキルは十分かと思います。この自身の能力を応用し、広告部門ならではのクセに対応していきます。
まとめ
広告管理者として着任した人物は
・「ジョブ・ローテーション」を前提に
・まったく広告の知識経験がなくとも
・広告部門、宣伝部や販促、コミュニケーション部といった部門に着任して、
・どうやってマネジメント・スキルを発揮、応用していけばいいか
という視点で捉え、
人物像は、マネジメント・スキルを応用し、広告の特殊性に理解を寄せ、自分のいる会社、組織の中で、業界の中で、協調し組織を導き成長させられる。ふつうの優秀なサラリーマン。
に向いたいと思います。
「広告会社に就職する」という人は限られるかもしれませんが、様々な企業や団体で広告をする機会は少なくありません。
誰でもやり得る広告という仕事です。
仕事が一般化しなければ、やっていけません。