2.標準的な「広告教育サービス」
外部の組織・団体が行う、広告教育サービスがあります。
パッケージ化された広告教育メニューがあり、難しいことを考えずとも知識を得ることができます。
①誰が行くか
ポイントは「誰が行くか」です。
担当者に行かせることで、自分を含めた内部リソースを割かずに知識を得られます。しかし、あまり実になりにくいです。なぜなら「行かせる」という強制が働くため、学ぶ本人自身に学ぶ意義が十分に形成されません。結果、ただ行ってきて、得た知識をどう活かすかということにはなかなか繋がりにくいです。
お勧めは、責任者が行くパターンです。
これには3つの目的があり、①自ら知識を獲得し部下指導に用いる。②広告知識の体系や相互関係を知る。③教え方のポイントを学びに行く、というものが挙げられます。特に体系化や教え方は独学で得にくく、訓練によって得られるものですので、そのコツを専門の人間を見て学ぶ、ということになります。
②外部の「広告教育サービス」
私自身、先達がいなかったのでいろんなところに顔を出しました。広告研修とか、セミナーとか。
結果、
歴史の長いところ=経年続けられる実績・安定性の手堅さ
直接広告販売を行わないところ=純粋に「よい教育を行う」という目的に向かう
という観点で、参考までに下記をピックアップしました。
コメントは主観的な感想です。
■中央職業能力開発協会
http://www.javada.or.jp/jigyou/gino/business/eigyo.html
1級営業・マーケティング分野試験範囲の中に、下記パートがあります。教本や過去問を手元に置いておくと、とっても便利です。
1. プロモーション・ミックス政策の構築と管理
2. 広告
3. 販売促進(セールス・プロモーション)
4. 人的販売
5. パブリシティ
■JMA日本能率協会
https://school.jma.or.jp/products/detail.php?product_id=100270
「広告・販促・SNS・PR実践セミナー 2日間」というのがあります。
手堅い内容。キッチリ基本をおさえてくれます。
■JAA日本アドバタイザーズ協会
http://www.jaa.or.jp/archives/seminar/
「広告宣伝の実務経験1年未満の方を対象にした「超」基礎講座」
あまり一般的ではないみたいですが、現役宣伝部門の方が登壇し、かつ広告主のかゆいところに手が届く内容です。頻度は少ないですが、必聴。教材類も広告主の立場で充実しています。
■宣伝会議
https://www.sendenkaigi.com/class/detail/marketing_advertising.php
「宣伝・広告基礎講座」が定期的に開催されています。バリエーションの豊富さ、登壇者も実務者。比較的、先進的な話題もあり、入口はライトで超初心者には良いかも。
■各大学 広告論
最寄の大学でシラバスを検索、問い合わせて聴講(聴講生)を申し込みます。
他に比べ、利便性やサービス感は当然薄いです。申し込み方も分かりにくいです。
しかし、コスパは最強で他の大学生同様に90分の授業×12回程度実施されるボリューム。先生は、学問畑の方もいれば、実務者から講師となる場合も。教養部分が多く、広く浅くになってしまいます。ただ、登壇される方の知識量・体系化は他の追随を許しません。どんどん、質問しましょう。
■補足
最新のデータ類は、取引のある企業さんから教えて頂きましょう。外部のセミナーや研修では、なかなか「生データ」は出てきませんので。。。
場合によっては、シンクタンクから買ってもいいです。