広告するときの裏技。
本来、多様で同一であることを忌避する広告を、如何にして一定の方向に向けるか。
歴史から学べることがあると考えます。
日本における広告の成立を、
難波功士氏の『広告のクロノロジー』から3つの手掛かりを引きました。
1つは、報奨制度
2つめに、広告ジャーナリスト
3つめに、娯楽化
いずれも制度としてあり、パワー(権力)がハイアラーキーの中で作られています。
広告を組織の中で安定して引きまわすために、部門や職位が所与された権力を使うことなく、組織内に構築した権力構造をいじる方が安定します。
どういうことかというと、宣伝部長や役員が「これがいい」という権力に座した独断決定よりも、仕組みの中で相互に意思決定される方がはるかに強固です。
実際に独断する人物が異動などで外れると、属人状態の決定は大きく変わることになります。一方で仕組みの中で意思決定されると、ルールとプロセスで決まっていくため、1人2人が異動で飛んだとしても、そうそう変わりません。
では、どんな仕組みを組織の中に作ればよいのか。
一つの考え方として、3つの制度がヒントになると考えます。