中期的な見通しを立てる

広告管理職がすべき10のこと
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■ 中期の見通しを立てる

いわゆる広告戦略論で、
一般的にはクリエイティブ戦略、メディア戦略と分かれると言われますが……組織的には2つのポイントがあります。

1.目的は時に多層化する
2.課題から始まる

ここでのマネジメント項目にクリエイティブとメディアはあまりありません…課題を担当者に与えればいいかなと。
むしろ、3~5年スパンの長い仕事になります。この期間、緊張感を絶やさないリーダーシップが問われる立ち位置であることと、組織的には中衛に位置づけられる機能の特徴があります。

1.目的は時に多層化する

状況の整理」で触れましたが、自部門で広告する場合もあれば、他の部門の機能として広告する場合もあります。
自部門の活動であれば、あまり悩まないのですが他部門と連動して広告する場合には、工夫することになります。

自部門は自部門として組織の目的があります。
対して、他の部門も別の目的があります。

例えば、営業部門なら売上と利益という目的を持っています。広告部門が同じように売上と利益という目的は持ちません。別の目的を立てることになりますが、
具体的には、広告部門の目的が「広告実施コストの効率化」として、営業部門の目的が「事業の大成長」だった場合。「コストの効率化」を優先しても「事業の成長」で進んでしまっても、軋轢が生じていきます。

本来的には、連携する部門と中期的な価値観をすり合わせて合意しておけばOKです。
当たり障りのない広告部門の目的は「効果と効率の最大化」みたいな両方取りでしょうか。しかし、それでは魅力も将来性も感じないので、自らが将来の「状態」を掲げながら調整していくことになります。

2.課題から始まる

中期計画は、無の状態から始まることは稀です。
たいてい、前年度までに認識された何かしらの課題から出発します。

他の部門と広告部門が連結する場合には、他部門の課題を共有し、目的化と計画を検討します。一方、広告部門においては、時間以外の4つのマネジメントから問題を発見し課題形成していく仕事になります。

(1)状態と結果

リーダーシップを大いに発揮する部分。
現状への不満=問題、結果への不満=問題から、3年後、5年後に理想とする状態を描きます。
状態は、広告部門のみならず、組織全体における広告に対する環境、評価を構想します。
結果は、広告部門に求められること。大きな方向性としては効率、効果、創造の3つの側面があげられます。

(2)業務と人

マネジメントを発揮する部分。
抽象度の高い課題を設計します。

業務上、特に3~5年かけて解消する大きな課題。
を育てる仕組みを作り、同様に3~5年かける成長を描きます。

・例えば、広告部門が出来たばかりで、人は寄せ集めで知見が全くない場合。「人」への課題が大きくなります。なるべく早く実務ができるように育て、一人前に導いていく。そのあとは、彼らが自分なりに蓄積した経験を加えて次世代のメンバーを育てる。といった成長のスパイラルを確立することが中期的な課題になります。

 

これら2つの視点に留意しながら、最終的に「中期計画」を立案します。
中期計画は、単年或いは都度の判断基準になり、組織をまとめていく有用なツールになります。

関心は、どうやって創っていくか?

 

アウトプットを自分で作って、説明して、説得していく方向もあります。
その辺は、企画書の書き方とか見てもらえればいいかなと。

むしろ、
組織の合意形成を上手く使っていく方法をこれから紹介していきます。

 

 

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