広告するときの裏技

広告実務の段取り・流れ 12科目

広告の裏技を紹介するブログ。

華やかな広告と、それを創るクリエイター
そして、さらにその奥、広告主の実際の泥まみれの仕事を解説しています。

外からは全く見えない広告主の状況を
「奥の院」(渋谷重光,1972,『広告の意識』,R出版)
と表現されていました。

外から見ると、かなり雑に認識されていて
そういう話を聞くにつれ、ガッカリというかグッタリしてしまいます。

一番堪えたのは、大学で広告の授業をしている方とお話したときに、
「広告主の仕事? そんなの代理店に丸投げしてるだけでしょ」と全力で言われたことがあります。

確かに、そういうケースもあるでしょうが
色々結構大変なんスよ……。
まぁ、オープンにしてこなかった広告主側にも
こうした認識の一因があると思っています。

今回は、その「いろいろ」について
どんな仕事があるか、ざっと紹介します。

広告する人、したい人がいったいどんな作業が必要か。

AMAZONあたりで検索したら
ハンドブックやハウツー本は結構あります。

ざっくり言うと
1.案件の整理→2.媒体と内容を決める
→3.手配して実施する→4.効果検証
という4つのプロセスで描かれます。

ただ、
実務者として大事な部分が抜けてたりするなーという気持ちがあり、ここではプロセス順で以下12科目を設定します。

1.状況の整理
2.どうするか考える
3.前例がないか確認する
4.関係する法・条例を確認する
5.媒体を考えて確保する
6.内容を考えて作る
7.合意形成する
8.お金を払ったりする
9.できたものを管理する
10.やってみた反応を確認する
11.関係者の反応を確認する
12.結果を関係者に共有する

広告のハウツー本で抜けがちになるのが
7 合意形成
8 お金の支払い
です。
企画がいかに上等だろうが、これができないと広告できません。
「企画が通らない」なんて悩みよく聞きますが、企画は悪くないけど、合意形成でミスってるケースがかなり多いと感じています。
案外関心が低いと感じるのは、お金(取引と会計管理)関する問題です。ルーズというよりも、自分の問題外として認識しているケースが多いと感じています。商取引と外部企業さんとの関係を含めた問題として考え、経理部門の方と上手く連携とり、経営報告まで一気通貫させます。

あと、多くの人が関心ある「広告効果」の問題は、
10 (市場の)反応確認
11 関係者の反応確認
の2科目で抑えていきます。

広告効果の問題は2つの角度があり、1つは対広告物問題、もう1つは対人・対組織問題です。
多くの悩みは、後者の問題でカタがつきます。

広告の裏技で、実務上のプロセスを紹介しました。
ここでは、12科目あると設定しました。

特にテキストではなかなか触れられない
・広告の合意形成
・お金の支払い

さらに、関心が高い「広告効果」ということについては、
・(市場、関係者の)反応
という科目で扱います。

この辺が見どころかな……と思っていただけると嬉しいです。

広告という魔法のツボが欲しいと
誰かがいったとき、
黒子的な広告実務者が
今日もみんなのワガママ聴いてがんばってます
といいたい私でした。